![]() 丹波の国見山である粟鹿山の山麓部に位置する加古川源流の里「神楽」。時間によって、また季節によって表情を変える山々。そこから流れ込む清らかな水。そして澄んだ空気・・・これらが多様な生物を培ってきました。 虫や魚たちは子どものとっておきの遊び仲間。山や川をかけ、自然の中で強い身体と豊かな心を育みます。 |
![]() 鎌倉時代(1325年)、禅師遠谿祖雄(えんけいそゆう)により開創された丹波市屈指の名刹、高源寺をはじめ、再興寺の三如来や牛頭天王など、神や仏、そして禅師が宗教や宗派の垣根を超えて地域の人々に愛され、守られてきました。悠久の時を経て、今やそれぞれ歴史の一片となり、これからも長く後世に語り継がれることでしょう。 |
![]() 楮(こうぞ)栽培による和紙の里としても知られる「大稗」、天目楓の高源寺が位置する木地師の里「桧倉」、氷室が語源の陽光の避暑地「文室」、養蚕の里「惣持」、と言ったように神楽地区ではそれぞれの谷筋ごとに個性的な集落を形成してきました。清浄で青き山並みに囲まれた美しい農村風景は、日本のふるさとの原風景と言えます。 |
![]() 「稲土」に「大稗」「小稗」、この集落の名からもわかるように、神楽地域は古くから青垣の穀倉地帯。林業と並んで農業も主要な産業として発展してきました。稲、稗、粟、黍などの食用となる植物は名草(なざ)と呼ばれ、「大名草」はそれらのよく収穫できる集落を意味します。秋の収穫期、神楽の里には金色の絨毯が敷かれます。 |
![]() 冷水を好むため、西日本では上流や湧水のある地域に分布域が限られ、兵庫県でもレッドデータブックに掲載されています。 神楽地域では桧倉の清水川や小稗のバイカモ公園などで見られ、丹波全域で保存活動も行われています。 |
![]() ハゼに似たカサゴ目カジカ科の淡水魚で日本の固有種。地元では「ババタ」と呼ばれています。水の清澄な河川に棲むとされ、丹波地域の中でも特に水がきれいな青垣で多く見られます。見た目の印象とは対照的に美味で鍋や汁物、佃煮として珍重されています。 また丹波地域では同じ「かじか」の音で呼ばれる「河鹿蛙」というカエルも存在します。 |
![]() 大稗再興寺(臨済宗)の如来堂に安置されている等身の阿弥陀、大日、薬師の如来坐像三体、いずれも青銅づくりの端正な姿態の名品です。かつて粟ヶ峰中腹にあった西光寺(天台宗)が消失した際に谷川に落ちた安泰の三像を持ち帰り、現地に祀ったと言われています。作者は不明ですが、それぞれの背部には寛永企癸未年と記されています。 |
大日如来を本尊とし、「痴呆封じ観音」があることで知られる大名草の常龍密寺。養老年間に建立されたと言われるこのお寺の裏山には、樹齢千三百年の大銀杏があり、古くから乳の木さん」と呼ばれて親しまれてきました。表皮を煎じて飲むと母乳の出が良くなると言い伝えられています。(全国山村振興連盟ホームページを参考にしています) |
![]() 五穀豊穣や無病息災を願って行われる地域伝統行事の多くは、その地の 神社(氏神)を中心に行われる神事です。地区ごとに氏子と呼ばれる人々 によって伝統行事を集落ぐるみで護っています。 写真は鹿野馬神社の例祭。例祭とは、毎年恒例の神社にとって最も重要な お祭りです。子ども神輿も地区内を巡行します。 |
一般財団法人
神楽自治振興会
〒669-3821
兵庫県丹波市青垣町桧倉
414の5番地
TEL&FAX
0795-87-5808
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